水彩画 「葡萄」 有島武郎「一房の葡萄」タマスダレ
9月5日 25℃19℃ くもり一時雨
野菜党さんの水彩画「葡萄」
野菜党さんの描かれたステキな水彩画です。
野菜党さんはこの葡萄の絵を重い病気になられ、数日前に手術をされたあるご婦人の回復を祈りながら描かれたそうです。
キラキラと光を浴びた葡萄の一粒一粒に野菜党さんの祈るような優しい気持ちがこめられているように感じられます。この美しい葡萄を見ていると、有島武郎さんの小説「一房の葡萄」を思い出します。
「一房の葡萄」の簡単なあらすじは、こうです。↓
自分の持っている絵の具では本当の景色に見るような絵には描けないと思った「僕」は、ある日、西洋人の同級生、ジムの持つ舶来の上等な絵具が羨ましくて衝動的に盗んでしまう。
しばらくして、そのことが露呈し、美しい憧れの先生に言いつけられてしまい、泣き続けていた僕を先生は優しく許し、一房の葡萄を渡す。
翌日学校へ行くと、ジムが優しく「僕」の手を引き先生の元へと連れていってくれる。そこで2人は葡萄を分け合い無事仲直りをすることができた。
憧れの先生は、姿だけでなく、心も美しかったのですね。この物語は人を責めてばかりではいけない、優しく包みこむほうが数倍も勝っているんだと思わせてくれます。
野菜党さんの葡萄と美しい先生が渡した葡萄。どちらの葡萄にも優しさがいっぱい詰まっていて、どこにもない特別な味がするのでしょうね。
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駐車場のわきに野生化して咲いていたタマスダレ。コンクリートの隙間から茎を伸ばし、ツンと上を向き、可愛そうなくらい清々しく咲いていました。
タマスダレの名前の由来は、純白の花を真珠などの丸い白い宝石の「玉」に、棒状の葉が集まっている様子を「簾」(すだれ)に見立てて名付けられたと言われてます。
「玉」のついた「簾」など、私は見たことがないです。南京玉すだれにも「玉」はついてないようです。不思議だと思います。
昭和のころ、よくあった玉のれん、キッチンへの入り口などにかけてあって出入りするたびにジャラジャラ音がしていた、あれなら分かりますが。
タマスダレでなく、南京すだれですが、おばちゃんたちの頑張りが素晴らしいです。
揃ってなくて各自マイペースなところが、微笑ましい。みんな親戚のおばちやんに見えてきます。😍
アサガオ
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