yuibachanのブログ

100歳まで心は乙女を目指すばあさんの日記

米津玄師 カムパネルラ

宮沢賢治のファンなので曲のタイトルが「カムパネルラ」とくれば、すぐに反応してしまいます。アーチストの感性を表すといわれる歌詞ですが、米津玄師のカムパネルラ、宮沢賢治ワールドが微妙に反映され、センスに溢れた非凡な感性が作品から伝わってきます。



カムパネルラといえば、銀河鉄道の夜で主人公と旅を共にする少年。じつは「カムパネルラ」は川で溺れたザネリの命を救うために溺れて死んでしまっているのです。
「カムパネルラ」をタイトルにもつこの詩も、レモン同様、亡くなった人への思いが切ないほど溢れていて胸キュンです。




宮沢賢治だけでなく中原中也の詩「月夜の浜辺」からも文章が引用されています。「波打ち際にボタンが一つ」という歌詞のところ。


この詩も、ものすごく切ないです。2か月前にまだ2歳だった愛児を病気で死なせた中也が心の痛みを抱えながら読んだ詩で、波打ち際で拾った一つのボタンは役にたたないけれど捨てることができないという、ボタンと愛児を重ねた美しい詩です。読んでいて涙目になりそうなくらい、悲しみがひしひしと伝わってきます。







下の動画では、鉄道の中や海が出てきて、銀河鉄道ワールド満載ですね。「カムパネルラ」に命を救われたザネリの視点でこの曲は歌われているようです。



米津玄師 MV「カムパネルラ」





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