yuibachanのブログ

100歳まで心は乙女を目指すばあさんの日記

タマミ「赤んぼ少女」「火垂るの墓」 キンモクセイ 市松模様

10月8日 28℃21℃ 晴れ時々くもり







先日のブログにおかっぱについて書きましたが、まだ、まだ忘れられない女の子たちがいました。赤んぼ少女の「タマミ」。
赤子のまま成長のとまった可哀そうな女の子です。





楳図かずお「赤んぼ少女」 タマミ



タマミ…


   

タマミ ...                                                                                   




あらすじ
15年前の戦時中に生き別れになった両親のもとに戻った葉子はタマミという妹の存在を知ります。タマミは成長しない赤ん坊のまま、地下で暮らしていました。葉子の存在でタマミは凶暴な性格に変貌して行きます...


タマミは醜い容姿にザンバラのおかっぱ、かわいらしさはありません。
夜中にひとり、化粧台にむかって口紅をつけてみますが、化粧をしても醜い姿は変わりません。思わず落ちるひとしずくの涙。


美しさに憧れても叶えられない乙女心が哀しいです。
タマミが葉子に放つ言葉。
「おまえはわたしがいじめてばかりいたと思っていただろうけど、ほんとうはおまえがわたしをいじめていたのよ」


葉子が家に来るまでは醜くても幸せだったタマミ。葉子が来てから“美しさ”という絶対的な力に虐げられた弱者。
楳図かずおさんは『赤んぼ少女』について「お化けの立場に立って物語を見ていった最初の作品」と語られています。













直木賞作家の姫野カオルコさんの著書「ああ、懐かしの少女漫画」は冒頭から
「先ずは、楳図かずおだ。」
と「赤んぼ少女」 (『週刊少女フレンド』1967年30号から)から語り始められています。


楳図かずおさんといえば多くの名作、傑作がありますが、「赤んぼ少女」も素晴らしい作品の一つ。私の一番好きな作品です。



タマミの着物の市松模様がとても可愛いです。
和柄として人気のある市松模様は、鬼滅の刃の竈門炭治郎が身につけている柄として有名ですが、タマミのほうが先です。


市松模様は連続した四角形に色違いの柄を並べたものなので、永遠や繁栄、子孫繁栄、事業拡大、商売繁盛、延命長寿などを意味し、縁起の良い模様とされています。


市松模様はもともと神社の石畳の模様であったため、石畳模様(いしだたみもよう)と呼ばれていたそうです。
華やかな柄なので人の目を引く効果があり、長唄の舞踊劇「元禄花見踊り」では、派手な市松模様の衣装を着て踊るらしです。
また、記者会見のインタビューボードの柄に市松模様が使われることがあるようで、バックとして使うと人物が際立って美しく映えるとか。そんな効果もあるとは驚きです。





縁起が良くて、可愛い市松模様



楽天で80+送料で売られてました。



楳図かずおさんは来年の1月に26年ぶりの新作を発表するらしいです。
新作には4年もの歳月を要したとのこと。楳図さん自身、「すごい作品で、一目見たらもう逃れられません!! 」と語られています。
「84歳で作品を生み出す心意気に感動が収まりません」など、ファンから驚きと喜びの声があがっています。
楳図さんの新作、どんな作品なのかとても楽しみです。





映画になった「赤んぼ少女」 野口五郎さんと浅野温子さんがタマミの父母。父母とも確かタマミに殺されてしまったと思うのですが… 





赤んぼ少女 劇場予告編









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次は「火垂るの墓」の節子ちゃん。お母さんを空襲で失くした可哀そうな4歳の女の子。




「火垂るの墓」 節子ちゃんのおかっぱ、可愛い~~






「火垂るの墓」の原作は野坂昭如さんの実体験による自伝的小説です。
昭和20年6月5日の神戸大空襲で自宅を失い、家族が亡くなったこと。焼け跡から食料を掘り出して西宮まで運んだこと。美しい蛍の思い出など、野坂さん少年時代の経験にもとづく作品ですが、違っていたのは妹が4歳ではなく1歳6か月だったこと。また、野坂さんは兄、清太のように優しくなく、むしろ残酷な兄だったと自身が語られています。


14歳の少年に1歳6か月の子どもの母親代わりが務まるはずがなく、泣き止ませるために頭を叩いて脳震盪を起こさせたこともあったようで、食糧事情が厳しくなったときには、食べ物も与えず、骨と皮だらけになった妹は餓死したそうです。


この冷たい仕打ちの贖罪と鎮魂の思いを込め、小説ではやさしい兄を登場させたようです。しかし、そのことがかえって自分を苦しめてたと語られています。


少年だった野坂さんも妹も可哀そうに思います。こんな時代に生まれなかったら。.
死んだ妹も可哀そうですが、一生悔やんで生きた兄も可哀そう。
こうした事情が分かってくると、ますます、涙なしで見ることのできない作品です。





ドロップもなくなり、おはじきを舐めていたシーンもありました...(´;ω;`)ウゥゥ
おかっぱ頭の節子ちゃんが幼いころの娘と重なって、見るたびに泣いてしまいます。









ギョギョ、ギョーテかって、ゲーテのこと、さかなクンみたい歌ってます。この動画にはありませんが…



ソクラテスかプラトンか サントリーオールド900のCM





本人が語る自己弁護小説「火垂るの墓」。動画には大島渚監督とのあの殴りあいも...

野坂昭如の自己弁護小説 『火垂るの墓』 「昭如」と「清太」の違い





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夫が椎茸を食べたいというので、椎茸をたっぷり入れて筑前煮を作りました。椎茸は毎日食べなくてなならないらしいのです。他のきのこでなく、何故、椎茸なのか分かりません…
ジャガイモを入れました。ジャガイモも毎日、食べたいです。(^_-)








鶏むね肉のみぞれ煮をまた作りました。😂
夫が気に入って美味しいというので調子に乗って作ってます。この日は泥縄で作り始めてから大根がないことに気づきました。大根ナシでも美味しさに変わりなく、この日も夫は美味しいを連発してました。







   


昼の焼きそば


   




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花が咲いて、はじめてその木がキンモクセイだったと気づくことがあります。
今の季節、どこの街に出かけても、キンモクセイをよく見かけます。



        



ハクウンボク




クロガネモチ






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