yuibachanのブログ

100歳まで心は乙女を目指すばあさんの日記

オフェーリアの死と「花葬」

花の名前が気になってしかたないです。
絵画に描かれたお花も、道ばたに咲く草花同様、とても気になります。
特にミレーの絵画「オフェーリア」、横たわる美女のそばでひっそり咲いている花は何なのか、絵を見るたびにお花に目が行ってしまいます。


絵に描かれた、オフェーリアはハムレットの恋人または、妃候補でハムレットに捨てられ、父も殺されて狂死する女性。
ミレーの「オフェーリア」は、そのオフェーリアを題材とした作品でミレーの最高傑作といわれています。
描かれたシーンは舞台で演じられるシーンではなく、王妃ガートルードの台詞から想像して描かれたものです。


「ハムレット」第4幕の第7場で、王妃ガートルードは「小川を斜めに横切ってはえるヤナギが…」で始まる台詞から、オフィーリアがヤナギの木に登り、小枝が折れたせいで小川に落ちて溺死してしまったことを報告します。
オフィーリアは「自身の災難もわからぬまま」のように見えたと述べます。ガートルードがオフィーリアの死を説明する場面は、文学における最も詩的な死の知らせの一つとして賞賛を集めている そうです。



同じく賞賛を集めているミレーの「オフェーリア」。
女性のまわりに咲いている花の名前は?


先日インターネットを検索していて、花の名前を明らかにしているサイトを見つけました。長い間、胸に抱いていた疑問が解けてスッキリしました。インターネットって図書館みたいに便利ですね。



それによると、彼女は手にケシの花を持っているようです。ケシの花は死を象徴する花。首元に飾られているのはスミレ、誠実さと純潔さを表しているようです。
あたりには、イラクサ、ヒナギク、パンジーなども見られ、これらのひとつひとつに深い意味がこめられているようです。






ミレーのオフェーリア(Ophelia) 自身の災難もわからぬまま、死に行くオフェーリアを
清楚な花たちが見守っています。





スミレ、イラクサ、ヒナギク、パンジー、美しい人のそばに静かに咲く花たち。
主役はオフィーリアとこの花たちなんだろうという気がします。写真のように精密に描かれた風景画です。夏目漱石にも影響を与えた絵だといわれています。


花があるから、オフィーリアの死がわずかでも救われているように思えます。









オフェーリアの死に最もふさわしい曲、L'Arc〜en〜Ciel「花葬」。勝手にそう決めつけています。



L'Arc~en~Ciel「花葬」(Kasou) Live 1998 - 2011

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