yuibachanのブログ

100歳まで心は乙女を目指すばあさんの日記

歩道橋

「人間失格」の主人公、大庭葉蔵は子供のころから「普通の人間」の感覚が分からず、駅の歩道橋や地下鉄といったものが面白さを提供した奇をてらったアトラクションだと思っており、それが実用的な物と知ると一気に興が覚めたと小説には書かれています。


大庭葉蔵がアトラクションだと思った歩道橋。実用を無視して上ったり、下りたり、頂上で往来する車をながめたり、アトラクションとして利用することも可能だと思いますが、そんなことをする人はいないでしょう。
家の近くにある歩道橋を撮りました。



























わが国最初の1号歩道橋は1959年、愛知県西枇杷島町の西枇杷(びわ)島歩道橋。幹線道路に架けられたそうです。この第1号歩道橋は2010年に架け替えられ、空中部分は、名古屋大学の橋梁保全技術研修施設「ニュー・ブリッジ」に保存されているそうです。
そして、第2号歩道橋はなんと私の故郷、北九州市。北九州市、なかなかやりますね😊
交通事故対策で1970年前後には全国で大量に設置されたそうですが、高齢化に伴い今や撤去の憂き目に。


近年は少子高齢化に伴い、バリアフリー化が求められるようになり、自転車用のスロープの追加やエレベーター併設タイプも考えられているとのことです。
この歩道橋もスロープ付きで景観も考慮されたお洒落なものに改善されるといいのですが。

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