yuibachanのブログ

100歳まで心は乙女を目指すばあさんの日記

小倉祇園太鼓と世界のミフネ

三船敏郎の「無法松の一生」が、ベネチア国際映画祭で最高の名誉である金獅子賞を獲得したのは1958年。
黒沢作品以外でも世界のミフネが本領をはっきした瞬間ですね。ことにミフネの太鼓は映画史に残る名シーンだといわれています。
当時、小倉にいた太鼓の名人を呼んで祇園太鼓を何種類か打ってもらい、テープに録音しそのテープを聞きながら三船さんは何か月も一人で練習したそうです。
最初は蛙打ち、流れ打ち、次第に難易度を増して、勇み駒、暴れ打ちの4種類をマスターされました。体力と気力が必要な過酷な練習をこなしマスターした太鼓のわざ。撮影終了時にはスタッフはもちろん、観客役でもあったエキストラたち、全員が大きな拍手をしたといわれます。拍手はおざなりではなく、心からの感動を伝えるものだったと。







小倉祇園太鼓は2019年(平成31年)3月、国の「重要無形民俗文化財」として指定されました。細川忠興公が無病息災と城下町繁栄を願い、京都の祇園祭をまねて開始されてから400年目の年だったと思います。
小倉を離れて50年あまりですが、夏になると太鼓の音や懐かしいヤッサヤレヤレヤレの子どもたちのお囃子の声を思い出します。

×

非ログインユーザーとして返信する