ハルジョオンとヒメジョオン
「ハルジョオン・ヒメジョオン」というユーミンの歌があります。
楽曲名「ハルジョオン・ヒメジョオン」は、同じキク科の植物で、見た目も名前も似ているハルジョオンとヒメジョオンを並べて韻を踏んだもののようです。歌詞に登場するのはヒメジョオンのみですが。
ハルジョオンとヒメジョオンは本当にそっくりなので区別するのが難しいです。
ヒメジョオンは“小さい女帝”という意味があり、ハルジオン(ハルジョオン)の方は一部の地域で”貧乏草”と呼ばれることもあるそうです。
貧乏草の由来は諸説ありますが、「どんな貧乏な家の庭にも生える」「手入れをされた庭には生えず、手入れの行き届かない貧乏な家の周囲に生える」などの説があるようです。
見た目はそっくりの花なのに、女帝と貧乏草、イメージが違っているのは不思議です。
ハルジオンは春4月~6月ごろ咲き、ヒメジョオンは5月~8月ごろにきます。6月は同時に咲いていることもあるそうです。7月の今、咲いているのはヒメジョオンですね。
花びらの様なところを専門用語で舌状花冠というそうですが、ハルジオン(ハルジョオン)は細くて数が多く、ヒメジョオンは太くて数が少ないのだそうです。
ヒメジョオン、ハルジオン(ハルジョオン)ともに生命力・繁殖力が強く、要注意外来生物に指定されています。
ヒメジョオンの花言葉は「素朴で清楚」。
ハルジオンの花言葉は「追想の愛」。ハルジオン(ハルジョオン)の茎が中空でツボミの状態では下向きに垂れていることから、そのうなだれる様子にちなむともいわれます。
ヒメジョオン。可愛い小花が土手や野原を柔らかく優しい雰囲気にしてくれます。
ヒメジョオンとアカツメクサとの可憐なハーモニー。
ヒメジョオンだけが群生しています。ヒメジョオンだけでもキレイです。
ヒメジョオンの中にアカツメクサ…
ハルジオン(ハルジョオン)については、気の毒な話があります。
大正時代に観賞用としてアメリカから持ち込まれたのですが次第に飽きられ、ついには厄介ものの雑草に分類されるようになったということです。
小さくてかわいい花なのに厄介ものの雑草に分類されるとは、あんまりですね。
元々が園芸用のお花であっただけに野原で見かけると上品な彩りをそえてくれます。